七海仁+月子『Shrink ~精神科医ヨワイ~』6巻

非常に丁寧な医療漫画。

アルコール依存症編が完結したが、何かもう、色々と考えさせられる内容。

わたしは酒に溺れることがないし、タバコもパチンコもやらないのだが、バカスカ大食いしたり、夜中でも睡眠時間を削ってゲームをしたり漫画や本を読んだりしているのを見るにつけ、意思力は低いと思う。しかし意思とは何だろうかと考えると、これまた終わりがないのである。意思で乗り越えるのだとしたら、それは毎日が地獄だということだ。法律で禁じられている訳でもないのに「やらない方が良い」と常に自分を押さえつける。常に満たされないものを感じながら。

意思の問題じゃないんだろうな。

でも誰かの支えというときに、支える人がいないケースも多々あるわけで。

わたしは、昔からの仲の良い友人(いわゆる幼なじみ)がいるし、両親も健在だが、結婚はしていない。わたしが(仮に)アルコール依存症になったときに支えられる人って誰だろうと考えると、友人ではないだろうと思うのだ。結局は家族しかいないわけで、でも年老いた両親なのかと問われると、それも厳しいよなと。こういうものこそ、制度というか、国の仕組みで何とかするしか無いような気もする。