『ID:INVADED イド・インヴェイデッド』@Prime Video

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殺意を感知するシステム「ミヅハノメ」を用いて、犯罪事件を捜査する組織、通称「蔵」。そして、「ミヅハノメ」のパイロットとして犯人の深層心理「殺意の世界(イド)」に入り、事件を推理する名探偵・酒井戸。頻発する凶悪かつ謎多き事件と、そこに見え隠れする連続殺人鬼メイカー「ジョンウォーカー」の影を追っていく――というのがPrime Videoの作品紹介だが、これだけではナンノコッチャという感じかもしれない。

  1. この世界では、携帯端末ワクムスビで殺意の残留思念を検知・採取することができる。
  2. ワクムスビで採取した殺意の思念粒子を、ゲームセンターに置かれるシミュレーションゲームの筐体のようなミヅハノメというシステムにセットすると、「イド」と呼ばれる対象者の深層心理の世界を形成することができる。
  3. ミヅハノメに座ると、対象者の深層心理の世界に入り込むことができる。これをイドに潜るという。
  4. イドに潜ることができるのは殺人者だけで、しかも潜ったら記憶をなくし、自分は「名探偵である」という謎の記憶だけがあり、このイドの中で起こった殺人事件を調査することになる。
  5. ミヅハノメの管理・運用者は、イドに潜った人間の様子を観測することができる。
  6. 名探偵がイドの中で起こった殺人事件を解決する過程で、現実世界の殺意の思念粒子の持ち主の情報を得ることができ、現実世界の事件解決に繋がる。

……うん、かなりトリッキーな設定だね。

設定過多な気もするし、実際わたしも最初は何のことか全然わからなかったが、物語を追っていくうちに何となくわかってくる。殺意を検知するという発想は面白い。『PSYCHO-PASS サイコパス』でもやはり殺意を検知するという発想を採用しているが、あちらは犯罪係数というものを数値化できるという未来で、一定の数値(150とか300とか)を超えると、拘束対象になったり処分対象になったりするというものなので、ちょっと違う。

あと、イドというのは心理学用語のイドを援用しているとともに、村上春樹などが使う井戸の概念をイメージしたものなんだろうなと思った。

なお、シーズン1、全13話で一定の完結はしたが、推理モノという特性上、他の事件があればいくらでも話は続けられるので、シーズン2があってもおかしくはないと思う。