インキュベ日記

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インキュベ日記ベストセレクション2002

1年間の振り返りとして、2002年に読んだ本の中から特に印象深かったものを取り上げてみたい。
新しい戦争?―9.11テロ事件と思想 (ポリロゴス・ブックレット (1)) 発言―米同時多発テロと23人の思想家たち テロと家族 (角川oneテーマ21) アンダーグラウンド (講談社文庫) 約束された場所で―underground 2 (文春文庫) 文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸) 童話物語〈上〉大きなお話の始まり (幻冬舎文庫) 童話物語〈下〉大きなお話の終わり (幻冬舎文庫) 知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社+α文庫) ぼくたちの洗脳社会 (朝日文庫)
インドの大道商人 (講談社文庫)

中山元『新しい戦争? 9.11テロ事件と思想』、中山元 編訳『発言――米同時多発テロと23人の思想家たち』、中日新聞・東京新聞取材班『テロと家族』

今年最も考えさせられた本は何かと問われたら、この3冊のどれか(というよりも3冊のセット)ということになるだろう。9.11の同時多発テロをやや冷静な視点から見つめ直そうという試みは、決して陳腐化しないし、また陳腐化させてはならない。


村上春樹『アンダーグラウンド』『約束された場所で』

オウムの一連の事件も、やはり陳腐化させてはならない日本の重要な出来事だと思う。ここには、麻原の暴走という一言で片づけてしまってはならない様々な日本の問題点を孕んでいる。我々日本人が考え続けるべき問題。

筒井康隆『文学部唯野教授』、向山貴彦『童話物語』

フィクションでは、この2作品が特に面白かった。
タイプは異なるけれど、どちらも「傑作」の名にふさわしい。


苅谷剛彦『知的複眼思考法』

人文科学のモノの考え方を易しく整理した本だが、自己啓発本としても必読。

岡田斗司夫『ぼくたちの洗脳社会』

着眼点が面白い。

山田和『インドの大道商人』

一時期ハマった異文化エッセイや紀行文の中で、最も心を遠くまで連れて行ってくれた本。とっても面白い。