- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2002/09/25
- メディア: DVD
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第9話:おもちゃの国の贈り物
第10話:パジャマで大戦争
第11話:街から来た無法者ダン
第12話:プラムフィールドの嵐
第3巻は、ナットの(プラムフィールドに入学する前に町で生きていた頃の)唯一の友達・ダンと偶然出会うことから起こるエピソードが中心である。ナットが「プラムフィールドは良いところだよ」と強硬にダンを誘い、押し切られるようにプラムフィールドを訪れたダン。しかしダンは、入学前の最初の面談で、ジョー先生やベア先生に対して敵意を剥き出しにする。ダンはまさしく都会の荒くれ者で、親もなく、暴力や泥棒など、様々なことをして生きてきた。そのうちにダンの心は凍てつき、大人を誰も信用できなくなってしまったのである。結局その態度の悪さは大目に見てもらい、とりあえず何日かプラムフィールドで生活してみる――という結論になったが、ダンは様々な騒動を起こす。そしてその騒動は、暴力や嘘・怒号・労働の放棄など、今までプラムフィールドで起こっていた無邪気な騒動とは性質の違うものだ。ベア先生は、ダンはもう手遅れなのではないかと不安に思うが、ジョー先生は「ナットがあれだけ信頼しているんだから」と、ただそれだけで、ダンを強く信頼するのである。
子どもに必要なものは数多くあるだろうが、そのひとつに「信頼」がある、と強く得心する物語。