小出義雄『30キロ過ぎで一番速く走るマラソン サブ4・サブ3を達成する練習法』

昨日の『マラソンは毎日走っても完走できない』が基礎編で、本書は実践編とのこと。また一昨日の『ランニングする前に読む本 最短で結果を出す科学的トレーニング』をぜひセットで読みたい。

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表題の30キロ過ぎで云々というのは、要するに「ペース配分」ことであり、小出義雄は後半型のレースこそが重要であると説く。

ここでも一昨日に読んだ田中宏暁の理論とは好対照である。両者ともペース配分を重要視するが、その意味するところが違う。

田中宏暁は、主観的な辛さとしてのニコニコペースを守るというのがペース配分で、そもそも30キロや35キロでペースを上げることを良しとしない。

一方、小出義雄は前半は敢えてゆっくり走って力を溜め、後半30キロ過ぎでペースを上げるのが重要だという考え方である。一定のペースで走るというのは風向きもあるし坂もあるし体調もあるしで、上手く行かないと。まあそれなら30キロ過ぎでペースを上げるのも一筋縄では行かないよねという話にもなるんだが。