book

高橋宣成『デジタルリスキリング入門 時代を超えて学び続けるための戦略と実践』

デジタルリスキリング入門――時代を超えて学び続けるための戦略と実践作者:高橋 宣成技術評論社Amazonまあまあ。この数年「リスキリング」というワードが流行っているけれども、単に自分で勉強するだけの話は何も新しさを感じないんだよね。新しくないという…

三輪泰史『図解よくわかるスマート農業 デジタル化が実現する儲かる農業』

図解 よくわかるスマート農業 デジタル化が実現する儲かる農業作者:三輪 泰史日刊工業新聞社Amazon日本総研の方が書いた本。マッキンゼーだのアクセンチュアだの大学の研究者だの色々な方がアグリテックやフードテックについての本を書いているが、個人的に…

片平光彦+中村恵二+榎木由紀子『改革・改善のための戦略デザイン 農業DX』

改革・改善のための戦略デザイン 農業DX作者:中村恵二,片平光彦,榎木由紀子秀和システムAmazonこれは秀和システムから出版されているシリーズものである。『最新 ○○業界の動向とカラクリがよ〜くわかる本』だの『図解即戦力 ○○業界のしくみとビジネスがこれ1…

『日経ムック 食と農の進化』

日経ムック 食と農の進化 (日本経済新聞出版)日経BPAmazonアクセンチュアが全面的に監修。まあまあ。対談などが載っているのは良いが、ちょっとアクセンチュアが全面に出すぎていて、なんかモヤる。知りたいことを知りたいだけなのに無駄なノイズが入る。

徒ノ整理人『アグリテック&フードテック入門』

アグリテック&フードテック入門作者:徒ノ整理人AmazonKindle Unlimited対象だが、誰かが自分のブログをまとめただけの本なのかな。めちゃくちゃ内容は薄い。ただしコンパクトではあるため、本格的に一冊読む前の肩ならしとして、あるいはさくっと概要だけ知…

アンドレ・アンドニアン『マッキンゼーが読み解く食と農の未来』

マッキンゼーが読み解く食と農の未来作者:アンドレ アンドニアン日経BP 日本経済新聞出版本部Amazon翻訳がですます調で、文体が読みやすい。「モノからコトへ」というキーワード自体は四半世紀前から言われていることで、何も新しさはない。しかしわたし自身…

米澤穂信『可燃物』

可燃物 (文春e-book)作者:米澤 穂信文藝春秋Amazon人間味に欠けた刑事が主人公のミステリ小説。「人間味に欠けた刑事」と聞いてパッと思いついたのが『隠蔽捜査』シリーズだが、これとは根本的に違う。『隠蔽捜査』シリーズはともかく、本作は、家族も趣味も…

『物流革命2023』

物流革命2023 (日経ムック)日経BP 日本経済新聞出版Amazon『物流革命2022』と同じく、イー・ロジットを経営する角井亮一という人がめちゃくちゃ出てくる。本もかなり書いてるな。とりあえず『図解入門ビジネス 最新EC物流の動向と仕組みがよ~くわかる本』を…

『物流革命2022』

物流革命2022日本経済新聞出版Amazon物流関連企業のインタビューや対談を載せているムック本。イー・ロジットという会社を経営している角井亮一という人が何度も出てくるな。この人、本も書いているし、物流業界の有識者なのだろう。

『物流革命2021』

物流革命2021 (日本経済新聞出版)日経BPAmazon物流関連企業の最新情報やインタビューを載せたムック本。ワークマンのインタビューが載っているが、商品の97%が通常商品で、セールもなく、百年経営を標榜してフランチャイザーがしっかり自店舗を分析する――な…

室勝『図解で学ぶ SEのための銀行三大業務入門 [第3版]』

図解で学ぶ SEのための銀行三大業務入門【第3版】作者:室 勝きんざいAmazon旧版にも目を通していたが、わかりやすくまとまっていて良いとは思う。ただ、「SEのための」という枕詞がどこまで適切であるかは正直よくわからない。

室勝『図解で学ぶ SEのための証券業務入門』

図解で学ぶSEのための証券業務入門作者:室 勝きんざいAmazon証券業務を解説した本。ただ「SEのための」というほどシステム観点から十分に解説されているかと問われたら、うーん、どうだろう。わかりやすいとは思う。

デロイトトーマツコンサルティング+武元亮+梅津翔太『デジタル起点の金融経営改革』

デジタル起点の金融経営変革作者:武元 亮,梅津 翔太中央経済社Amazon他の業界本とは一線を画しており(そもそも本書は業界本ではないのだが)、良い中期経営計画とは何か、DX時代のチャネルの考え方とは、2030年の銀行業界とは、証券業界とは、ペイメント業…

伊藤亮太『図解即戦力 金融業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書』

図解即戦力 金融業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書[改訂2版]作者:伊藤 亮太技術評論社Amazon地銀の再編話や新NISAなどなど、部下に幅広くキャッチしてほしかったことを網羅的に説明しており、目的に合致していた。ただし金融業界に所…

大和総研フロンティアテクノロジー本部『エンジニアが学ぶ金融システムの「知識」と「技術」』

エンジニアが学ぶ金融システムの「知識」と「技術」 第2版作者:大和総研フロンティア研究開発センター翔泳社Amazon金融業界と言っても色々あり、銀行、証券、生保、損保、共済、リース、クレジットカード、消費者金融と多岐に渡るうえ、銀行ひとつとってもメ…

伊藤雄馬『ムラブリ 文字も暦も持たない狩猟採取民から言語学者が教わったこと』

ムラブリ 文字も暦も持たない狩猟採集民から言語学者が教わったこと(集英社インターナショナル)作者:伊藤雄馬集英社Amazon文字も暦も持たないムラブリという狩猟採集民の言語を研究している言語学者の半自伝的エッセイ。非常に興味深い本で、近代の日本社…

安藤広大『とにかく仕組み化 人の上に立ち続けるための思考法』

とにかく仕組み化――人の上に立ち続けるための思考法作者:安藤 広大ダイヤモンド社Amazon『数値化の鬼――「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法』『リーダーの仮面 ── 「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法』と併せ、識学…

五藤晴菜『iPadの引き出し あらゆる画面で役に立つ活用アイデアブック』

iPadの引き出し あらゆる場面で役に立つ活用アイデアブック作者:五藤 晴菜SBクリエイティブAmazon評判が良いので買ってみたが、まあまあ。最後のアプリ紹介は良かった。Notion使ってみようかな。

佐々木隆仁『APIエコノミー 勝ち組企業が取り組むAPIファースト』

APIエコノミー 勝ち組企業が取り組むAPIファースト作者:佐々木 隆仁日経BPAmazon仕事上で迫られて読了。今のIT/DXを理解しようと思ったら、APIはめちゃくちゃ重要な技術ないし概念だと思う。技術的に深い話は書いていないが、勉強になる。

為末大『熟達論』

熟達論―人はいつまでも学び、成長できる―作者:為末大新潮社Amazonオリンピックの銅メダルを獲得した陸上選手による熟達論。ただし学問的に整理された熟達論ではなく、自身の経験を素に整理したものだ。普遍性は……あるのだろうか。ないとは思わないが、ピンと…

角幡唯介『裸の大地 第二部 犬橇事始』

裸の大地 第二部 犬橇事始 (集英社学芸単行本)作者:角幡唯介集英社Amazonこの世界でほとんど消え失せた冒険・探検の意味や意義を考えさせてくれる稀有な作家なのだが、近年は「漂白」や「狩り」をテーマに新シリーズを執筆している。しかし本作は凄い。犬橇…

角幡唯介『裸の大地 第一部 狩りと漂泊』

裸の大地 第一部 狩りと漂泊 (集英社学芸単行本)作者:角幡唯介集英社Amazon『空白の五マイル』『極夜行』『極夜行前』などで知られる探検家による新シリーズ。incubator.hatenablog.com incubator.hatenablog.com incubator.hatenablog.com著者は哲学的とい…

水産タイムズ『2023年版 冷凍食品業界要覧』

2023年版 冷凍食品業界要覧水産タイムズ社Amazon仕事上で必要に迫られて。わたしは通常、最初から最後まで目を通した本を「読了」とみなすわけだが、これは例外。最初の数十ページは冷食業界の動向や各月のイベントが載っているが、残りの400ページ以上は、…

飯塚まに『絶対に探さないフォルダ構成の作り方』

絶対に探さないフォルダ構成の作り方: 初心者にも分かりやすい実践的な手法を解説! (まに出版)作者:飯塚 まにAmazon内容はタイトルの通り。正直、わたしが読むレベルの本ではない。しかし部下に読ませるには良いと思う。ものすごく基本的なことなのだが、こ…

鈴木敏夫 責任編集『スタジオジブリ物語』

【電子特別版】スタジオジブリ物語 (集英社新書)作者:鈴木敏夫集英社Amazonラピュタやナウシカ・トトロ・魔女の宅急便といった80年代の名作から最新作『君たちはどう生きるか』まで、制作秘話のようなものを書き残したドキュメンタリー調の本。鈴木敏夫が責…

平木恭一『金融業DX 改革・改善のための戦略デザイン』

改革・改善のための戦略デザイン 金融業DX作者:平木 恭一秀和システムAmazon金融業界のDXについて解説した本。業界ごとの傾向も丁寧に書かれているが、それ以上に事例が豊富。ひとつひとつはデスクトップリサーチの延長レベルなのかもしれないが、銀行、証券…

村上龍『ユーチューバー』

ユーチューバー作者:村上 龍幻冬舎Amazon『69』やその後日譚『長崎オランダ村』に登場した作家・矢崎健介が登場するが、直接的な関連性はない。村上龍は、静かだが内に秘めた衝動や熱狂と、それが爆発したときの圧倒的な迫力を描くのが巧い作家だとわたしは…

為末大『ウィニング・アローン 自己理解のパフォーマンス論』

ウィニング・アローン――自己理解のパフォーマンス論作者:為末 大プレジデント社Amazon走る哲学者だの、スポーツ界きっての理論派という触れ込みだが、良くも悪くも、この人は哲学者とか理論派という感じではないと思った。この人は、筋道立てて(すなわちロ…

中村恵二+高橋洋子『図解入門 業界研究 最新 保険業界の動向とカラクリがよ〜くわかる本』

図解入門業界研究 最新保険業界の動向とカラクリがよ~くわかる本[第5版]作者:中村 恵二,高橋 洋子秀和システムAmazon2022年の発売。先日、同じく秀和システムの証券業界の「最新」の業界本を買ったら、何と平積みされていたのに2017年発売で、くっそ不満だっ…

GVフィナンシャル研究会+平野敦之『図解即戦力 保険業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書』

図解即戦力 保険業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書 [改訂2版]作者:GVフィナンシャル研究会技術評論社Amazon数ヶ月前に改訂版が出たばかりだが、よくまとまっており、わかりやすい。ネットでググったらわかる情報ばかりだという人もい…